初防衛戦
SWGPヘビー級選手権試合 20分1本勝負。
SWGPヘビー級選手権初の防衛戦の相手に
王者ハゼ ヒロシが指名したのは
先日PWLに電撃移籍が決まったケンスケ。
【 brother.(PWL)】
いきなりの他団体からの選手を相手に
王者ハゼ ヒロシ(以下ハゼ)は
果たして防衛できるのか。
【 Y・K(NSW)】
――――― 今、注目のゴングが鳴る!
開始早々、攻撃を仕掛けたのは挑戦者ケンスケ。
だが、ハゼも負けじとそれに応戦。
互いの胸板へ目一杯の水平チョップを叩き込んでいく。
魂のチョップ合戦から
最初に主導権を掴んだのはハゼ。
関節技、ポストからの攻撃などで
王者らしく試合をリードする展開。
5分過ぎ、少し攻め疲れの見え始めたハゼに
トップロープからのブレーンバスターで
一瞬にして試合の主導権を奪うケンスケ。
だが、再び訪れたチョップ合戦の攻防から
矢継ぎ早にドロップキックでケンスケをダウンさせると、
待ってましたのジャイアントスイング!
更にひねりの利いたバックドロップ、
連続ジャーマンと、攻撃の手を緩めず
一気に攻め立てるハゼ。
しかし、無類のタフネスを誇る
ケンスケはこの怒涛の攻撃を
物ともせず強烈なラリアット一閃!
ハゼの勢いを瞬く間に止めてしまう。
ここから試合は消耗戦へと突入する。
13分、ハゼが裏投げ連発からノーザンスープレックスを繰り出すも
これをカウント2で返したケンスケは、
お返しのノーザンスープレックスから北斗ボムを放つが、
それをハゼもカウント2で返す。
凄まじいまでの両者の意地と意地のぶつかり合いに
場内のボルテージは上がる一方。
そして、再び始まった
この日3度目の水平チョップ合戦が勝敗を分ける。
チョップの打ち合いにすっかり気を取られていたケンスケに
ハゼが唐突に掟破りのノーザンライトボムを敢行!
この突然の攻撃にすっかり動揺してしまったケンスケは
その直後に繰り出された今宵2発目の
ノーザンライトスープレックスをまともに浴びてしまい、
カウント3。ハゼが16分の死闘に終止符を打った。